スーパーコンピューターの世界では、「TOP500」という 処理速度の上位500位までを発表するランキングがあります。

そのランキングで、2011年2期連続で1位を獲得したのが、理化学研究所と富士通が共同開発している「京」です。


京は、整数の演算処理よりも時間のかかる 浮動小数点演算という計算を 毎秒1京510兆回行うことができます。

汎用のCPUを並列に搭載することで高速な処理を実現する スカラー型を採用しており、CPUを8万8128個も搭載しています。

ちなみに、複数のデータを並行して処理できるベクタープロセッサーというCPUを搭載しているスーパーコンピューターを ベクター型と言います。


京は、信頼性の高いシステムを実現するための工夫も多くなされています。

高速な演算処理を行うと熱が大量に発生し、安定性が低下します。そこで、水冷方式を採用し 温度の上昇を防いでいるのです。

また、CPU内の回路にエラー検出機能を搭載しています。エラーが発生しても、エラー訂正機能や命令再実行機能により 全体のシステム動作に影響を与えることはありません。

さらに、CPUとCPUを繋ぐネットワークに 「Tofu(トーフ)」という独自設計が施されています。1つのCPUが故障しても代替経路を設け、システム全体が停止するリスクを低減させているのです。